ハンガリー旅行記 8
- 村西
- 2018年2月13日
- 読了時間: 2分
この視察のハイライト、「マンガリッツァフェスティバル」について私、村西の視点からも報告いたします。

マンガリッツァブタは、古来からハンガリーを代表する家畜ですが、1970年代には飼養頭数が50頭以下まで減少し絶滅の危機に瀕しました。しかし、マンガリッツァのおいしさや貴重な家畜としての重要性に気づいた人々が、保護と生産活動を地道に行い、マンガリッツァを復活させました。
2004年には、食べることによってマンガリッツァを保護するというユニークな「国宝」に認定されました。2007年からは、首都ブダペストで「マンガリッツァフェスティバル」を毎年開催し、国内外から多くの人が訪れ賑わっています。

ハンガリーの人々、家畜、食事、文化、思想・・・ハンガリー(マジャール)の歴史を聞けば聞くほど、様々な分野がマンガリッツァを含むハンガリー固有の家畜が関わっていると感じられました。

このマンガリッツァフェスティバルでは、大学の先生から企業の方、そして生産者まで多くの魅力的な方々とお会いし、お話することができました。マンガリッツァとの出会いやそれまでの背景について、みなさん面白いエピソードを持っていました。マンガリッツァというハンガリーのオリジナリティを伴った家畜だからこそ、携わる人もまた自分の活動に誇りを持っているのでは、という印象を受けました。

私が受け持つ授業、ブタの家畜化に関する内容の時に、このマンガリッツァフェスティバルのことを話題にあげようと思いました。
日本の家畜についても、動物の福祉や食の選択肢が多様になり、転換期にきていると感じています。
私も学生たちと一緒に、「今後の畜産」を考えるために、色々な国の文化や歴史(家畜史)を学ぶことは重要だと感じ、ハンガリー視察の感想として括らせていただきます。
Köszönöm szépen Mangalica.(ケセネムセーペンマンガリカ)
マンガリッツァよ、どうもありがとう!

Comments